2024 春の登り窯作品 金継したよ

春の登り窯作品の磁器リム付深鉢ですが、乾燥時にリムの部分が割れてしまい、いったんドベで接合修理をしていました。 素焼き時にくっついたままだったので、本焼もうまくいってくれるかなと思っていましたが残念ながら,大きな割れは焼成に耐えられなかったようでばらばらになって焼き上がってきました。 幸いパーツはもとの器のカタチに復元可能な状態だったので、金継をして修復することにしました。

本格的に麦漆で接合もやれるんですが、時間がとにかくかかるので、最近はエポキシ接着剤とパテを使った簡易金継で済ましてます。 まず、パーツの断面をリューターで削ってバリ等をとって、エポキシ接着剤で張り合わせます。接着剤が硬化したら、はみ出した物をナイフやリューターで削ります。 次に大きな引けや、隙間を木工用のエポキシパテで埋め、硬化後またはみ出し部分を削り整えます。 全体的に綺麗な面ができたら、仕上げに漆をぬってます。 これも本漆でなくて新漆、いわゆる合成うるしです。 金粉蒔きではなくて、真鍮粉?で一応金色には仕上がってます。 エポキシ系を多用してますが、良く乾燥させ、直接口に入れることも無いので、これでよしとしています。 金撒きの部分は漆でなくて、陶芸用の上絵絵の具を使うことも在りますね。 絵の具の場合は乾燥後、オーブンで焼き付けをしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です