— ラズパイ4の限界と、AIエージェント活用を試したかった話
Raspberry Pi 4で動かしていた自宅サーバを、Ryzen 7搭載のミニPCに移行しました。この記事は、この移行作業を後世に残すためにしたためるものです。 ……大げさですね(^^;)
今回はその第1回、検討編です。 テーマは、ラズパイ4の限界と、AIエージェントのサーバ移行での活用を試す実験の話です。
このブログは、自宅に設置したRaspberry Pi 4にWordPressを入れて運用しています。 このラズパイには、ほかにもメールサーバ、DNS、自作の家庭内利用向け日本酒在庫管理アプリ、Switchbot/Nature Remoのセンサー情報の収集アプリ、OpenClawなど、いろいろなものを動かしています。
メモリは4GB構成なのですが、そろそろリソース的にRaspberry Pi 4では厳しい状態になっていることを、改めて認識しました。
きっかけは、夜中にcronで動かしているClamAVのウイルススキャンです。 最近、スキャン完了が朝までかかっていることが多くなっていて、「これは何だろうな」と思い、Hermes Agentに調べさせてみました。
すると原因は、OpenClawを試すためにいろいろ持ち込んだファイルの残骸や、不要なバックアップファイル、キャッシュなど、スキャン不要なものが大量にたまっていたことでした。
このとき、Hermes Agentさんがサーバ構成や利用状況も一緒に調べてくれました。 その結果、余計なファイルを除外設定したとしても、ClamAVがかなりswapを叩いていることが分かりました。
その状況を見て、今の使い方はそろそろラズパイ4では厳しいのだと、改めて気づかされました。
実を言うと、このラズパイ4のOSはBullseye、つまりDebian 11です。 どこかでOSを上げたいなとは思いつつ、最新OSへのインプレースアップデートはあまり推奨されておらず、移行手順も面倒そうだったので、ずっと足踏みしていました。
ところが最近、ラズパイの管理ツールのコンソールに「このOSがEOLになるよ」という注意表示が出ていることに気がつきました。 確認すると、Debian 11はこの9月にEOLとなり、セキュリティパッチもリリースされなくなるとのこと。
とうとう対応期限が切られた、という状況になったのです。
そこで、最近使い込み始めたHermes Agentさんと、移行先の検討を始めました。
もともとは、Raspberry Pi 5のメモリ16GBモデルに乗り換えようと思っていました。 ところが、ここのところのメモリ需要の影響もあり、ご多分に漏れずラズパイも値上がりが激しくなっています。
それなら、ラズパイにこだわらず選択肢を広げたほうがよいのではないかと思い、移行パターンをいくつか考えることにしました。
例えば、
- 現行サーバ機能の引っ越しだけを行う
- 引っ越しに加えて、ローカルLLMの動作環境も用意する
- ローカルLLMをがっつり動かす
- ローカルLLMをちょっと試せる程度にする
といった構成案をHermes Agentに作らせ、コストやスペックの検討を進めました。
さらに、現状のラズパイ以外の自宅PC環境も考慮させて、これから試したいことをどのマシンに機能分担させるのがよいか、いろいろな条件で案を練ってもらいました。
最近は、生成AIエージェントを自宅でも仕事でも使うことが多くなっています。 そのため、大きめのモデルのローカルLLMを、どこかで動かせるようにしたいという気持ちもありました。
ただ、その実現を優先すると、コストにてきめんに効いてきます。
Ryzen AI搭載機も候補に入るかなと思ったのですが、本体だけで20万円コース。 これは、ラズパイ4の後継としてはさすがにやりすぎです。
一方で、Macの買い替えでもいいかなと思っていたところもありました。 ただ最終的には、まず現行サーバ機能の移行を優先し、Ryzen 7搭載のミニPCを選択することにしました。
Hermes Agentさんは、当初「Ryzen 7またはRyzen 8xxx系のこのミニPCが8〜9万円くらいで買える」と勧めてくれました。 ただ、Hermes Agentさんで使っているLLMモデルのナレッジカットオフが2025年12月頃ということもあり、価格情報が少し古い感じでした。
実際には、同じようなスペックの機種は現状14〜15万円くらいになっており、すぐにポチッとできる感じではありませんでした。
そこで、Hermes Agentさんには最新情報を読んでもらえるように、Amazonのリンクやスクリーンショットを渡して、情報をアップデートしながら検討・調査を進めました。
普段はMac使いで、x64系CPUを使ったマシンはしばらく買っていません。 そのため、CPU型番を見ただけではスペックの違いがぱっと分かりません。
Amazonで見つけたミニPCの情報をHermes Agentに渡して、
これはスペック的にどう? 価格はお手頃?
と聞きながら、機種選定を進めました。
最終的に、メモリ24GB、512GB SSD、Ryzen 7 7735H搭載のミニPC、ACEMAGIC M1を購入することにしました。
この一連の検討から購入、納品までがDay 1でした。 会社がお休みだったので、朝からAIと会話しながら検討を始め、発注が12時頃、配達が22時頃という早業です。
物は、朝起きたら玄関前に置かれていました。
この時点では、まさかこの後3日間で、計画、バックアップ、サービス移行、本番切替まで一気に進めることになるとは思っていませんでした。
こうして、Hermes Agentとの深い作業が始まったのでした。
次回、 第2回 準備編 — サービス棚卸し、バックアップ、事前同期の話 に続きます。